「イスラエルの神、主よ、あなたは正しい方です。まことに、今日あるとおり、私たちは逃れの者として残されています。ご覧ください。私たちは罪過を負ってあなたの御前におります。このような状態で、だれもあなたの御前に立つことはできないにもかかわらず。」(エズラ記9:15新改訳)帰還したイスラエル人たちの「異邦人化」が始まっている、その知らせを受けたエズラはショックを受け、「衣と上着を引き裂き、髪の毛とひげを引き抜き、茫然と座り込んでしまった」(3)が、その悔い改めが本章である。▼そもそも、イスラエル民族はカナンの地を征服したのに、なぜそこを追い出され、奴隷の民となったのか。神にきびしく禁止された多神教礼拝と淫猥な偶像文化に染まり、同化され、主との契約を破ったからではないのか。憐れみにより、こうして一部が故国に帰還したのは、聖なる契約を固く守り、二度と先祖たちが犯した罪に陥るまい、と決心したからではないか。ああそれなのに、指導者たちが率先して契約を破り、異邦人と同化することを何とも思わないとは。エズラの涙は川のように流れた。