『御霊による一致を熱心に求めなさい』エペソ3:14-4:3

 第79総会において、お祈りとご協力をありがとうございました。
新しい理事が選ばれ、新しい年度が始まりました。私が理事として選ばれ、4年間仕えさせていただきましたが、その間も皆様のお祈りとご理解によって支えられてきましたことを感謝しています。皆様の祈りによって主の支えがあり、助けがあり、兄弟団の群れが、コロナ禍を通されながらも、お互いに励まし合い、一つになって宣教の働きが進められてきました。また、羽鳥の教団施設においても、宿泊施設、浴場施設、そして大会食堂の施設もリフォームすることができ、ともに集まる喜びに溢れて、遣わされていますことも感謝します。
 祈りに支えられていることのすばらしさを体験でき感謝しています。
 さて、パウロの手紙においても、教会のために多くの祈りのことばが記されています。私たちは、パウロがどんな祈りをしていたのかを知ることができることはとても素晴らしいことだと思います。パウロと同じ思いをもって祈りの手を上げ、そして、パウロや私たちの祈りが答えられていく恵みにあずかることも感謝です。
 パウロは、エペソに福音を伝え、そしてイエス・キリストを信じた者たちのため、キリストの教会のために、「こういうわけで、私は膝をかがめて、天と地にあるすべての家族の、「家族」という呼び名の元である御父の前に祈ります」と言っています。この時のパウロの祈りは、私たちが強められ、キリストが私たちの中心となり、人知を超えた神の愛を知り、神の満ちあふれる豊かさにまで満たされるようにと祈っています。つまり、私たちが、キリストの姿に変えられるように、キリストの愛ときよさをもって生活するものとされるようにと祈っています。それが、福音によって明らかにされ、旧約時代には隠されてきた神の計画を、福音によって伝えてきたと、パウロは語っています。
 イエス・キリストが十字架にかかり、死んで葬られ、3日目によみがえり、40日間弟子たちに現わされて、生きている証拠を見せてくださいました。この福音を信じる者は、すべての罪が赦され、天に国籍を持つものとされます。そして、きよめられているからこそ、心の内に聖霊なる神を宿すものとされました。その聖霊によって、私たちは、イエス・キリストの姿に変えられ、イエス様が愛したように、互いに愛し合うもの、そして、イエス様が父の前に仕えたようにきよい生活をするものと、私たちが変えられていきます。
 ですから、パウロは、あなたがたは、召されたその召しにふさわしく歩みなさい。と語り、御霊による一致を熱心に保ちなさい。と勧めています。
 私たちが集う教会には、皆違った人たちが集います。同じ人が集っているわけではありません。ですから、トラブルも起こります。お互いに理解できず、受け入れることができず、赦すことができず、一緒に集まることが苦痛になり、深く傷つくことがあります。そのため教会から離れてしまい、礼拝からも離れてしまうことさえあります。あるいは、教会に集うことができなくなっても、何らかの形で礼拝には集っていることもあります。
 しかし、私たちの内におられる聖霊によって、謙遜、柔和、寛容、忍耐の賜物が与えられ、平和の絆で結ぶばれ、御霊によって一致を保つことができます。傷つけられ、一緒に集まる元気もなくなったとしても、神の愛で癒され、慰められ、そして、御霊の賜物によって、赦し、受け入れ、理解するものとされます。それが、福音を信じて救われた計り知れない恵みであります。
 教会の集まりで、傷つき、離れてしまった人が多くいます。一緒に集まることもできないほど、深く悲しんだ人もいます。しかし、私たちのイエス様は、「わたしは心が柔和でへりくだっているから、あなたがたもわたしのくびきを負って、わたしから学びなさい。そうすれば、たましいに安らぎを得ます」と言ってくださっています。私たちの内におられるキリストによって強くされますように。どんなことがあっても、御霊によって一致を熱心に保てる教会とされますように祈りの手を上げていきましょう。

名古屋、豊橋、扶桑教会 川津 良知



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